バランスシートはバランスが命

会社の財務諸表の中にバランスシートなるものがあります。

そのバランスシートはバランスが大切です。下の中で明らかにバランスが取れていない会社があります。なお、ブルーは総資産、レッドは負債、黄色が純資産です。

A、B、C社はバランスが取れていますがD社はレッドが下に突き抜けています。これは負債が総資産を超えているため債務超過という状態で非常によくないです。D社以外も見てみましょう。

B社は純資産が総資産と同じだけあり、負債が一切ない状態です。自己資本比率100%がこの状態です。C社は負債が総資産と同じだけあり、純資産が一切ない状態です。これはB社の反対で自己資本比率0%となります。A社は負債:純資産がおおよそ2:1程度で一般的な多くの会社はこのようになります。

この中で、最もよくないのはバランスの取れていないD社です。次点で良くないのは負債が総資産と同じだけあるC社となります。逆に最も良いのはどれでしょうか。負債がゼロであるB社が良さそうに感じますが、会社経営の観点からみるとA社が最良とされています。となると負債と純資産の比率はどの程度が良いのでしょうか。

これにもバランスが重要です。負債と純資産が1:1であれば会社の純資産を使って会社の負債を返すことが出来るので、その状態が健全と考えることが出来ます。

現状のA社が今後、黒字の場合と赤字の場合でバランスシートの変化を見ていきましょう。

黒字の場合はイエローの純資産が増えるため、ブルーの総資産も増えます。これは会社内の現金が増えている状態です。バランスは1:1に近づいています。

赤字の場合はイエローの純資産が減るため、ブルーの総資産も減ります。これは会社内の現金が減っている状態です。バランスは1:1から離れていきます。このまま純資産が減り続けていくとやがてC社、あるいはD社のように良くない状態になりかねません。なので赤字予想となりそうな場合はより注意が必要です。

以上のようにバランスシートは日々変わっていくものです。会社の利益の予想をある程度考えていく事や、会社外の同業界の環境を鑑みてバランスを取りづづけていきましょう。

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