会社の価値は様々な方法で計算できます。その中にDCF法なる手法がありこれは、FCF÷WACCで計算できます。
細かいことは棚の上のぼた餅の横に置いておいて、そんなことよりワクワクしそうになってしまうWACCについて見ていきましょう。
単位は%で、おおむね1~15%程度です。意味は1年間あたりにどこかに返済する必要のある金利のようなものです。例えば会社の総資産(アセット)が100万円でWACCが3%であれば3万円です。なのでWACCは低いほど有利になります。
下記にワックス株式会社のバランスシートがあります。Aは総資産、Dは負債、Eは自己資本、税金は30%です。
WACCの計算式が下に載ってます。あのような感じでD・Eそれぞれ比率を鑑みて出します。税金は税金の掛け率分負債の調達コストを低くする、つまりは節税が出来ているんだ、と言うことです。
基本的には①自己資本の調達コスト(10%)より負債の調達コスト(2%)のほうが小さく②節税効果(税金30%)があるのは負債の調達コストにのみ、なのでそれだけを考えると負債が100%の資本比率が最もWACCを小さくできます。
でも、負債100%は会社としてよろしく無いですよね。バランスシートはバランスが命ですし。
実務的には自己資本の調達コストが高すぎる場合は、負債を多めに入れるとWACCを抑えられるのでバランスが悪くならない程度にしつつ、しっかりと節税もしちゃいましょう!ワクワクはポジティブですが、ドキドキはほどほどにしたいものです。