会計用語にのれんとあります。
これは有名なラーメン屋で修行をし、やがて親方から認められ暖簾分け出店をしたお弟子さんの新たなラーメン屋に掲げる暖簾と同じような意味なのです。親方の有名なラーメン屋さんが非常に名の通ったブランドであったとすると、その暖簾には価値があります。なぜならその暖簾を見たお客様が店に入ることがあるからです。
となると、お弟子さんのお店の入口にある「暖簾」がどれほどの金銭価値があるのでしょうか。ここでは仮に5,000万円分としましょう。入口の暖簾を実際に制作するのに5,000万円はかかりませんが、価値としてその分の価値がある、つまり「無形資産」が5,000万円あるということです。これは会計用語ののれんの事です。
親方から見たお弟子さんが、非常に信頼のおけるかわいい存在であれば無償で暖簾を与えることでしょう。そうでない見知らぬ人であれば、お金をいくら出そうが暖簾を譲ってはくれないと思います。そこそこ親方と仲の良い2番弟子ならどうでしょうか。暖簾を与えてもよいが8,000万円の対価と引き換えになるかもしれません。この場合は会計上ののれんは8,000万円となります。
つまり、場合によりのれんの金額は変わります。
適正なのれん代とはどのように導き出されるのか、売る側ならより高く値付けしたい、買う側ならその逆となる事でしょう。
そんなことをつけ麵でも食べながらゆっくり考えてみるのもたまにはいいかもしれません。ラーメン屋の暖簾にはのれん代分の価値がある、というお話しでした。